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執筆者の写真亜也子 新里

どこからでも技能検定対策

更新日:2023年1月16日

TREND

技能検定(建築塗装)1級合格への道 NSP塾立ち上げました。

塗装工事専従の為には、技能検定(建築塗装)1級合格というタイトルは欠かせません。 資格がなくても塗装はできる!! って思っていても、無くてもできるが有ると何かと重宝する職人さん自身を守る国家資格です。 マジ、一緒にやっていきましょう。

勿論、合格された方もかる~ぃ感じで復習してみて下さい。




真偽法(〇✖で答えてください)




1.塗装の目的には、色彩のもつ心理的・生理的性質を利用した仕事の能率向上などがある。(H31出題)


回答

 〇

 塗装の目的は「見た目の改善」「保護」「付加的な価値向上」があります。

上記問題は「付加的な価値向上」に該当します。

また、「付加的な価値向上」には、遮熱・防カビや抗菌などの付加価値的な効果も期待できます。

物や製品の耐久性だけでなく、衛生面での安全性を向上するという点においても塗装は大きな役割を担っているといえるでしょう。

塗料って素晴らしいですよね。




2.塗付された塗料は、一般的に、乾燥すると色が薄くなる傾向がある。(H31出題)


回答 

 ✖

 この回答、日常の事で簡単ですね。

特に水性塗料は溶剤系塗料と比べて、乾いたときの色の変化が大きいのだそうです。

職人さんたちの間では、このように塗料が乾いて色が濃くなることを「色がノボる」と言いますね。

乳化状態で白っぽく見える塗料が乾くことで色が濃くなる仕組みなんですね。


 


3.日本工業規格(JIS)によれば、半硬化乾燥とは、塗面の中央を指先で軽くこすってみて、塗面にすり跡が付かない状態となったときというと規定されている(R4出題)


回答

 〇

 dry to touchの状態ですね。

 因みに乾燥状態には他に2つ!

 指触乾燥:塗面の中央に指先で軽く触れて,指先が汚れない状態。

 硬化乾燥:塗面の中央を親指と人差指とで強く挟んで,塗面に指紋によるへこみが付かず,塗膜の動きが感じられず,また,塗面の中央を指先で急速に繰り返しこすって,塗面にすり跡が付かない状態。

があります。応用で覚えていてください。




4.日本工業規格(JIS)によれば、クロスカット法試験は、規定された乾燥時間経過後に塗膜が硬化乾燥状態に達しているかどうかの判定を行う試験と規定されている(R4出題)


回答

 ✖

 クロスカット試験法は塗装の重要な品質性能である密着性・付着性を調べる試験です。

テスト方法が簡単で、結果がすぐに得られるのでもっとも広く採用されている塗装の密着性試験です。

(1) 試験面にカッターナイフを用いて、素地に達する11本の切り傷をつけ100個の碁盤目を作る。

カッターガイドを使用

切り傷の間隔は1mm、2mm、5mm等が用いられる。


(2) 碁盤目部分にセロテープを強く圧着させ、テープの端を45°の角度で一気に引き剥がし、碁盤目の状態を標準図と比較して評価する。


使用機器

カッター、カッターガイド、セロハンテープ




5.セラックニスは、塗料中の樹脂が重合して硬化する(R3出題)


回答

 ✖

 セラックニスって最近、あまり聞きませんよね。


ここはまずセラックニスとは ....

タイ・インドを主産地とするラック貝殻虫という昆虫が植物に寄生して分泌した淡黄色の樹脂質を精製したもの(セラック)をアルコールにて

溶解したもので、淡黄色または橙赤色の塗料であります。さらにセラックを漂白してアルコールに溶解したものを白ラックニスといいます。

また、セラックは昆虫が植物を介し生まれた天然樹脂ですので、その安全性から食品、果実、医薬品 のコーティングとして世界的に使用されています。


重合乾燥とは.....

現地で塗装する際に、2つの液体を混ぜ合わせることにより化学反応を起こすもの。 シンナー・水が蒸発する過程で、この2液体が混ざることによる化学反応が促進され、強固に硬化するものです。


セラックニスの場合は1液性で硬化剤もなし、溶剤が揮発し、粘度が高く塗りにくい場合に、アルコールで希釈するとか、湿度が80%前後になりますと、塗膜が白くなるブラッシング現象が発生する

場合、高沸点アルコール又はラッカー用リターダーシンナーを1~3%位添加します。


ということで、セラックニスは重合乾燥には該当しません。




6.相対湿度85%以上では、速乾型塗料を塗装すると、乾燥時の気化熱によって塗膜表面に結露が発生し、白化現象を起こしやすい(R3出題)


回答

 〇

 塗装作業中は,天候,温度,湿度を記録しておく。塗料ごとに,気温,湿度の制限があるので,これを厳守しなければならないと塗装の教科書には明記されています。

日常の塗装トラブルの多くも気象条件が大きく絡む事が多いように思います。


ここでは数値を暗記してくださいね。

相対湿度の制限は,無機ジンクリッチペイントでは,相対湿度 50%未満で施工禁止となる。

他の塗料の多くは,相対湿度 85%以上で施工禁止となる。

ココ↑です。



因みに相対湿度とは....

空気中に含まれる水蒸気の量を表す尺度です。一般的に単に湿度と言っていますね。




7.塗り分け部分の養生のために貼っておいたマスキングテープを取り除く時期は、塗料の塗膜が完全に硬化してからがよい。(R3出題)


回答

 ✖

 これはサービス問題。

マスキングテープは塗装作業後、塗料が完全に乾く前にマスキングテープを剥がしていきます。

完全に乾いてから剥がすと、塗装面とテープの境目が一体化してしまい、塗装面もガタガタになって剥がれてしまうことがあるので、半乾きの状態で剥がすのがベストです。

剥がすときは、テープを下方向に引っ張るのではなく、斜め前方に引っ張るときれいに剥がすことができます。皆さん、ご存じですもんね。

失礼いたしました。




8.シーラーには、建築材料のぜい弱層に含侵して固化し、次工程の塗装の付着性を向上させる機能を有するものもある。(R3出題)


回答

 〇

 これもサービス問題。

シーラーは塗装面を固めて塗料との密着を良くするためのもの。

これは基本!欠かせませんね。




9.2液型ポリウレタン樹脂塗料の希釈剤には、ラッカーシンナーが適している。(R3出題)


回答

 ✖

 適している希釈剤はウレタンシンナー。

ここで2液型ウレタン塗料のお話、掘り下げます。

2液型ウレタン塗料とは、ウレタン塗料のうち、着色成分やウレタン樹脂などが含まれる「主剤」と、主剤を固まらせるための「硬化剤」に分かれている塗料です。

ふたつの液体から構成される塗料なので、「2液型」という名前がついています。

2液型塗料の主剤だけを塗り拡げても、固まることはありません。


もともと塗料はすべて2液型でしたが、最近では主剤と硬化剤が一緒になった1液型ウレタン塗料も登場しています。

また、厳密にお伝えすると。2液ウレタンは、混ぜる溶剤によって3種類に分類すること4ができます。


★強溶剤タイプ

強溶剤タイプの2液ウレタン塗料は、ウレタンシンナーなどの強目のシンナーと混ぜ合わせる塗料です。

ほかのタイプよりも費用が高く、扱いが難しいですが、耐久性が高いという特徴があります。


★弱溶剤タイプ

強溶剤タイプの2液ウレタン塗料とは、塗料用シンナーとよばれる薄めのシンナーと混ぜ合わせる塗料です。

水性タイプと強溶剤タイプの間に位置し、強溶剤タイプほど臭いがきつくないですが、水性タイプよりも耐久性や密着度が高いです。


★水性タイプ

水性タイプの2液ウレタン塗料とは、水と混ぜ合わせる塗料です。

シンナーの臭いがしないので、DIY等でも使用しやすい塗料となっています。


近年はあまり大きな差はなくなってきていますが、弱溶剤タイプや強溶剤タイプのようなシンナーと混ぜ合わせる塗料と比較すると、耐久性に劣ります。




10.青と緑は、互いに補色である。(R3出題)


回答

 ✖

 補色は、色相環の正反対にある色のことを指します。 ですので、➀の青色の補色は、②の橙色になるのです。


これは、覚える→貼る→いつも見ている で解決しましょう!!

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